![]() [ M a p ] 普段、天神に行くときはバスを使うことが多いのですが、フと車窓から目に飛び込んできた銅像。場所は西鉄インの横というか赤煉瓦文化館(旧日本生命ビル)の近くと言った方が判りやすいでしょうか。か細いヒョロっとした人型の群像。3つの意味が込められているのか全10体3部の構成となってます。 |
![]() 引いた感じがこちら。生い茂った木で死角になり通りからは判り辛い場所になります。 |
![]() 説明文を引用すると―――「福岡市は第二次世界大戦末期の昭和二十年六月十九日午後十時三十分ごろから約二時間にわたり、米空軍B二九爆撃機約六十機による焼い弾攻撃を受け、都心部のほとんどが焦土と化した。その被災状況は、面積約四平方キロメートル、人口約六万人、戸數約一万三千戸に及んだ。昭和二十年八月十五日、終戦を迎えて国は全国百十五都市の戦災復興の急務に鑑み、復興の基本計画を策定するとともに、特別都市計画法を制定した。本市もこれに基づき昭和二十二年一月二十二日福岡都市計画復興土地区画整理事業の認可を得て事業に着手した。事業は、混乱した戦後の社会状況のなかで幾多の困難はあつたが、関係者の協力を得て着手以来二十五年の歳月を経て、昭和四十七年二月二十二日完了するに至つた。ここに事業完成の業績を顕彰し、記念群像を建立する。福岡市長 阿部源蔵」とありました。戦災復興の記念碑のようですね。福岡でも空襲があった事は小学校の時に授業で習った気もするのですが忘れてました。。 |
![]() 中央の像達は手を挙げてますね。向かって右側の像達は頭の形が他の像達より短く手足がわずかに前後してます。 |
![]() 向かって左側の像達は指先をピンと伸ばし爪先立ちしてます。 現場に作品名や作者の情報は見つからなかったのですが、ネットで探したところ作品名は「昇る 生まれる 歩く」と判明。作者は冨永朝堂(ちょうどう)さん。木彫家で福岡市出身だったそうです。なんでも、左側の爪先立ち像が「昇る」、真ん中の手を挙げているのが「生まれる」、右側の頭の形が違うやつが「歩く」だそうで、「戦災で死に、復興で生まれ、発展へ歩き出す」という意味が込められているのだそう。 |
![]() 総務省のウェブサイトに詳しい情報が掲載されてます。また、西日本シティ銀行のウェブサイトにも冨永朝堂さんとの対談が記録されており、本作品についても触れていました。やや長文になりますが色々な想いが垣間見れる内容でした。 |