追跡No.049「バランス・アンド・オリエンテーション – BALANCE AND ORIENTATION」

今回で最後となるエルガーラ大丸にあるパブリックアート三作品。公園側入り口にそびえ立つ異形のモニュメントはインパクト大ですね。


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今回で最後となるエルガーラ大丸にあるパブリックアート三作品。公園側入り口にそびえ立つ異形のモニュメントはインパクト大ですね。人の顔のようなものや鳥や猿の顔のようなものが四方向を向いてます。それぞれの顔と方位に何か意味が込められているのでしょうか。その上部には植物(触角?)のような突起物があります。顔の下には何やら紋様が施された円が各三点づつ確認できます。


他の角度からの撮影。反対側から撮ると暗くなるorz

足元を見ると亀が!まるで柱を支えているかのようですね。

作者はインドネシアのグレゴリウス・シッダルタ・スーギョさん。1996年の作品。こんなコメントが添えられてました「彫刻『B&O(バランスと方向性)』を通して私が表現したいのは、互いに対立しあう様々な価値観に満ちた生活の中では、人間は方向性を失うと自分自身のバランスをも乱してしまうのではないかということです。『B&O』は、様々な差異を互いに順応させながら、調和し合うものに変えることのできる成熟性を象徴的に表現しています。この作品が福岡の皆様に理解していただけることを願っています。」1996年11月30日 G・シッダルタ。他の作品と比べて長文ですね。思い入れの強さがうかがえます。
その後の調査で紋様の一つに「吾 唯 足 知」という文字が刻まれている事が判りました。「われ ただ たるを しる」と読むのだそうですが、なるほど、この彫刻と作者のコメントがこの言葉によって結び付き、より強いメッセージとなった気がします。

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